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バレンタインの宝物


 

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ニックス・マルティネスによる実話


 歴史書によれば、ルペルカーリア祭の祝宴(注:豊穣の神ルペルクスのために2月15日に行われた祭り)の最中に行われていたある行事が、今日バレンタインデーとして知られるお祝いになったということです。その行事では、ローマの若者がくじを引いて相手の女性を選び、プレゼントを贈るばかりか、翌年にはその女性に求愛するというのがならわしでした。現代社会では、そのようにあてずっぽうに愛する人を選ぶといったならわしはなくなり、その代わり、2月14日には世界中の様々な国で、恋人たちがカードや贈り物を贈って、恋心を抱いている相手に愛を表すようになりました。
  バレンタインデーを思う時、あるラブストーリーが心に浮かびます。あれは5年前のことでした。

  『なんて変わった贈り物かしら。』 エリカは微笑みながらそう思いました。レースのついたカードで
もチョコレートでもなく、花でもなければ飾りのついたキューピッドでもありません。ボーイフレンドのクリスは、そういった贈り物なら、過去に他の女性たちからたくさんもらったに違いありません。クリスもエリカも特に信心深いわけではないので、なぜこの贈り物のアイデアが浮かんだのか自分でもわかりませんでした。けれども表紙の裏に贈呈の署名をしながらエリカは、なぜかこの聖書が、心から愛するクリスへの最高の贈り物になると確信していたのです。
  『少し変わった贈り物だけど、バレンタインデーに愛を込めて贈ります。』エリカはそう書きました。
  クリスはエリカの贈り物にちょっと驚きました。何と言っても、クリスは教会などほとんど足を踏み入れたこともなかったし、キリスト教をただの宗教としてしか見ていなかったのですから。
  数年が過ぎ、聖書は棚の上でほこりをかぶり、エリカとクリスの関係はぐらつき、さらには崩れ始め、二人は別れる寸前でした。
  けれども、この危機にあって、一冊の本がなぜかクリスの関心を引いたのです。何年も棚に眠ったままになっていた本です。それを開いて、あちこち読みながら、クリスはエリカとの関係に欠けていたものを見つけました。『もっと早くから読んでいたら良かった・・・』 そこには、とても単純明快で深遠な事実がありました。「神は愛である。」(1ヨハネ4:8) それ以来、クリスは毎日聖書を読みました。そしてついに、この世界の人々に対する神の愛情深い計画を理解するようになったのです。「神は、その一人子を賜ったほどにこの世を愛してくださった。それは御子を信じる者が一人も滅びないで永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16) クリスはイエス・キリストを自分自身の友人かつ救い主として心に受け入れたのでした。
  この変化を見て、エリカは驚きました。いまやクリスはこの本に取りつかれたかのようで、機会あるごとにむさぼるように読み、その様々なメッセージが持つ意味を理解しようとしていたからです。クリスとエリカは共に、今までずっとそこにあったのに気づかなかった宝物を発見したのでした。イエスの愛は、二人のきずなを深め、過去のあやまちを乗り越えさせてくれました。そして、かつてなかったほどに互いに対して心を開くことを教えてくれたのでした。
  今では、クリスもエリカも、この最も貴重な贈り物の価値を、疑いの余地なく知っています。この聖書こそ、二人の愛と力の源となったのです。二人の関係が危うくなるたびに、クリスは、あの日、神がこの愛の贈り物を通して二人の結びつきを強めて下さったことを思い出すのでした。
  今年もバレンタインデーに、私の二人の友人、クリスとエリカは特別な贈り物を交換し合います。二人はその日に結婚するのです。

愛を発見する
ニックス・マルティネス

  バレンタインデーにプレゼントをあげる相手がいなくて寂しく思っている人がいるなら、これをその人に捧げます。バラの花もハート型の箱に入ったチョコレートも、ロマンチックなカードももらわない、あるいは、あげる相手がいない・・・誰でもそういった経験があるはずです。ともすれば落ち込んでしまいますね。周りのカップルは手に手をとって街を歩いているのに、自分はたった一人で、空に暗い雲が集まるのをじっと見つめながら、目に涙があふれてくるのです。
  こんなに日に、大切な誰かがいてくれたら…そして相手にとっても自分が特別な存在であると知ることができたなら、どんなに素晴らしいでしょう!
  もう一度、空の雲を見上げて下さい。そこには明るい希望があります。上からの暖かい光線が、陰気な灰色の雲の縁に、光り輝くほのかな銀色の色彩を投げかけているでしょう。もしかしたら、あなたが今日一人ぼっちでいるのは、あの素晴らしい暖かな光を与えて下さる方があなたといたいからかも知れません。そんな風に考えたことはないかもしれませんが、バレンタインデーには、神にも愛する恋人が必要なんです。大切に、胸にしっかりと抱きしめる誰かが。もしかしたら、神はあなたをご自分の大切な恋人として取っておきたかったのかも…。
  神の恋人になるなら、ぜったいに幸せになれるという保証つきです。どうしてですって? 神は愛の本質そのものだからです。そのパワーの源にリンクすれば、最も素晴らしいことが起こり得ます。もう一人ぼっちではなくなり、人を見てうらやましく思うこともなくなるのです。愛である神を心の内に招き入れるならば、神は、2月14日だけでなく、今から永遠に、あなたのものとなって下さるのですから。
  ハッピー・バレンタインデー!

決して一人ではない
バージニア・ブラント・バーグ

  ある若い男性が、ホテルの窓から飛び降り自殺をしようと、窓に向かって歩き始めました。ところが、テーブルにぶつかって、そこに置いてあったギデオン協会の聖書を落としてしまったのです。ページを広げて床に落ちている聖書を見て、何と書いてあるのだろうと思った彼は、ちょうどそこにこんな言葉を見つけました。「あなたがたは…わたしをひとりだけ残す時が来るであろう。しかし、わたしはひとりでいるのではない。父がわたしと一緒におられるのである。」(ヨハネ16:32)
  その男性は奥さんに逃げられた所でしたから、その節はまさに自分に宛てて書かれたメッセージのようでした。彼は座ってその節を何度も何度も読み返しました。「しかし、わたしはひとりでいるのではない。父がわたしと一緒におられるのである。」
  その「父」についてもっと知りたくなり、彼は別の節も読み、さらに次から次へと読み進み、気がつくと夜になっていました。そして素晴らしいことが起こりました。この本の著者である方から希望をもらい、命も魂も奇跡的に救われたのです。
  誰も皆、どうしようもなく孤独に感じることがあるものです。誰も皆、一人で泣いた経験があるでしょう。私たちの心と思いの奥底にまで入ってきて、私たちのすべてを理解してくれる人間は一人もいません。
  でもなぜでしょう? それは神が私たちをご自身のために作られたからです。神は私たちの愛を求めておられ、私たちの心のテーブルにちょっとしたメモを置かれました。それにはこう書いてあります。「わたしのための予約席」と。誰の心においても、神は最優先される存在でいたいのです。神は、ご自分専用の秘密の鍵を持っておられ、それは、私たちの心の部屋を開く鍵であり、神の元に来る孤独な人一人一人を、完全なる恵みと平安をもって祝福するための鍵です。
  ですから、孤独に感じる時、それはイエスが「わたしの元においで」とささやいている声だと思って下さい。誰も自分の気持ちをわかってくれないと感じる時、それは再びイエスの元へ来なさいという呼びかけなのです。

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