読書コーナー

愛―すべてを変える

もし私が一人でも傷ついた人のこころを
いやすことが出来たら
私が生きていることは無駄ではなくなる
もし一つの人生でも苦しみを
やわらげることが出来たら
一つの痛みでも軽くし
一羽のこまどりでも弱り果てているのを
巣に戻してやれたなら
私の生きていることは無駄ではなくなる

エミリ-・ディキンソン

知人の若い主婦は沈んでいました! 夫が会社からの派遣で合宿セミナーに行き、結婚以来初めて、一人で家の中に取り残されたのでした。私の妻は、その人を励まそうと、ひょっこりその家を訪ねました。すると驚いたことに、その人は顔に笑みを浮かべて応対したのでした。

「もう一人訪ねてくださった方があって、その方は私にとても恥ずかしい思いをさせたけれど、私はたいへん喜んでいます。」 私の妻は、何のことか、さっぱりわかりませんでした。その人はわけを話してくれました。

「そのお客さんは、そこの角に住む方なんです。ご主人を最近交通事故で亡くして、三人の幼い娘さんと取り残されたんです。その人の辛い状況を思うと、自分がどんなに幸せ者かがわかりました!」 知人はこう言って少し沈黙しました。それから静かに付け加えたのでした。「私は何かを学んだように思います。たぶん、自分の不幸を治す唯一の方法は、不幸な目にあっている誰か他の人を助けようとすることなのでしょう。」 

フランシス・ゲイ

愛とはどんな姿をしているのでしょうか? 愛には他の人を助ける手がついています。恵まれない人や困っている人の所へ行く足もついています。苦痛や悲しみを見る目もあります。人のため息やうめきを聞く耳もついています。それが愛というものです。

聖アウグスティヌス

逆境の時の励ましの微笑みは、閉じた花に降り注ぐ陽光のよう。苦しい人生に別れを告げるきっかけとなるかもしれない。

約2百年前、ある有名な百科事典の「原子」の説明はわずか4行で、「愛」の項目は5ペ-ジもあった。しかし、同じ百科事典の現代版は、「原子」の項目が5ペ-ジで、「愛」は省略されていた。現代の価値観を悲しく物語っているではないか!

フランス生まれのクエーカー教徒で、1855年にアメリカで亡くなったステファン・グレレを知る人はほとんどいない。しかし、グレレが祈った短い祈りは今も語り継がれている。その祈りは多くの人に親しまれ、励みとなってきた。

「この人生は一度しかない。だから、私にできる親切な事や良い事があるのなら、後にではなく、今やらせて下さい。二度と通らぬ人生の旅路だから。」

一人でも、影響は大きい

ささいな行為も、その影響は大きい。ほんの少しの愛でも素晴らしい効果がある! 輝く微笑み、優しい表情、あなたの人生が与える影響は、多くの人に希望の光を投げかける。 そして、こちらが何をやっても反応はないに決まっていると思う人に対しても、驚くほどの効果がある。

あなたの愛を感じ、また、それは神の愛であるとあなたから知らされた人は、「自分も神に愛されているのかもしれない!」と感じるだろう。その時、人生観が変わり、明るい見通しが開けてくる。

大勢の人が愛を探している! 至る所で人々が、一筋の希望の光や救い、明るい場所を探し回っている。少しの愛、少しの憐れみ、安心を見つけられる場所を。愛は存在するのだとあなたが示すなら、彼らは神が存在することを信じるだろう。なぜならば、『神は愛』だからだ。(聖書:ヨハネの第一の手紙4章8節)

デービッド・ブラント・バ-グ